平成19年度経営史学会関西部会部会大会(平成19年8月1日)
テーマ:ものづくりの経営史
――産地と国際化――
ねらい
1960年代の日本経済の平均実質成長率は10.0%であったが、1973年秋の石油ショックによって翌年の成長率はマイナスを記録し、70年代の平均成長率は4.4%となり、80年代のそれは4.0%であった。70年代以降成長率が落ちたとはいえ、安定成長をとげたのは、日本企業が、長期的視野にたつ経営戦略を展開し、市場のニーズに合致した製品開発や生産工程の効率化・高度化に成果をあげたためといわれている。しかし、90年代にはいるとバブルの崩壊によって、日本経済は変調をきたし、90年代の平均成長率は1.2%となった。このような経済指標の不振にともない、日本の製造業にたいする見方も変化し、日本企業のものづくりシステムにたいする評価も低落した。しかし、1990年代後半にはいると、日本企業のものづくり現場では改善がみられるという(藤本隆宏氏)。業績変動にともなう評価の変化にも留意することが必要とはいえ、より長いタイム・スパンのなかから、ものづくり現場の変容をとらえなおしてみることもまた意味のあることではないかと思われる。ものづくり現場の歴史的考察を通じて、その到達点と今後の課題にせまってみたいと考える。
そこで、近世・近代日本のものづくりとそれに関連する諸問題をまずとりあげ、しかるのちに産業の地政学を考慮して、欧米のものづくりについても考察する。分水嶺をなす1851年のロンドン万国博覧会とそこにおけるものづくりを検討する。そして、また、1980年代以降の東アジアの工業化と日本企業のものづくりについて考えることにしたい。
報告者とタイムテーブル
司会: 市川文彦氏(関西学院大学)
佐藤正志氏(摂南大学)
10:15〜10:30 問題提起
天野雅敏氏(神戸大学)
10:30〜11:10 近世・近代における醤油醸造業の展開
―関西の産地を中心にして―
天野雅敏氏(神戸大学)
11:10〜11:50 陶磁器輸出の進展と企業家の役割
山田雄久氏(帝塚山大学)
11:50〜12:30 絹織物業産地の市場開拓
中林真幸氏(大阪大学)
12:30〜13:30 昼食休憩
13:30〜14:10 ものづくりと1851年ロンドン万国博覧会
重富公生氏(神戸大学)
14:10〜14:50 東アジアの国際分業と日本企業
天野倫文氏(東京大学)
14:50〜15:10 コメント
寺本益英氏(関西学院大学)
15:10〜15:30 コメント
鴋澤 歩氏(大阪大学)
15:30〜15:45 休憩
15:45〜16:45 討論
平成19年度経営史学会関西部会部会大会
場所:
大阪駅前第2ビル6階
Tel: 06−6344−5425、 Fax: 06−6344−5524
交通案内:地下鉄 四つ橋線「西梅田」7A
谷町線「東梅田」8
御堂筋線「梅田」南
JR 「大阪」中央口
東西線「北新地」東口
報告
テーマ:ものづくりの経営史
―産地と国際化―
司会:市川文彦氏(関西学院大学)
佐藤正志氏(摂南大学)
10:15〜10:30 問題提起 天野雅敏氏(神戸大学)
10:30〜11:10 近世・近代における醤油醸造業の展開
―関西の産地を中心にして― 天野雅敏氏(神戸大学)
11:10〜11:50 陶磁器輸出の進展と企業家の役割 山田雄久氏(帝塚山大学)
11:50〜12:30 絹織物業産地の市場開拓 中林真幸氏(大阪大学)
12:30〜13:30 昼食休憩
13:30〜14:10 ものづくりと1851年ロンドン万国博覧会 重富公生氏(神戸大学)
14:10〜14:50 東アジアの国際分業と日本企業 天野倫文氏(東京大学)
14:50〜15:10 コメント 寺本益英氏(関西学院大学)
15:10〜15:30 コメント 鴋澤 歩氏(大阪大学)
15:30〜15:45 休憩
15:45〜16:45 討論